2022.3.27 大荒れの翌日の館山で貝拾い

知り合いはアミガサタケで盛り上がっていますが、僕のとこではまだ出ないので、Asaさんに誘われて春の貝拾いに行ってきました。

 


前日は大荒れだったので今回はかなり期待値高めです。しかし久しぶりなので潮位は確認していなかった・・・!階段下は大波に洗われ、僅かな浜も時折水没する有様。それでも波の合間を縫ってちょびっとあった貝をさっと眺めると。

かなり良いウキダカラ@階段下

かなり良いウキダカラ!残念ながら艶消しですが、その中でも光沢はまだある方でした。ここの収穫はこれだけですが十分です。

 

タラノキ?ハリギリ?

待ち合わせがてら周囲を軽く散策。タラノキだかハリギリだか・・・美味しそうなのがいくらか生えていました。

次にAsaさんと待ち合わせているFPへ。合流後は二人で掃貝。貝溜まりは以前までよりはるかに新鮮で見やすく楽しいのですが、目ぼしいものは出てこず。ヤクシマダカラの破片があったくらいでしょうか。僕はその後タカラガイ何種類拾えるかチャレンジなどしていました。

FP下の収穫(タカラガイ)

FP下の収穫(タカラガイ): ヤクシマダカラ破片×2、ハナマルユキ、オミナエシダカラ×2、シボリダカラ、ヤナギシボリダカラ、ナシジダカラ、クロダカラ、サメダカラ、ヤクシマダカラ幼貝、ナツメモドキ幼貝、アジロダカラ、メダカラ、チャイロキヌタ、カミスジダカラ、カモンダカラ、クロシオダカラ

 

FP下の収穫(タカラガイ以外)

FP下の収穫(タカラガイ以外): マルスダレガイ、ヤグラシロネズミ、マツムシ、ウズイチモンジ幼貝?

 

クチグロキヌタ(はるさ〜さん採取個体)
クチグロキヌタ(はるさ〜さん採取個体)
クチグロキヌタ(てれさ採取個体)
クチグロキヌタ(てれさ採取個体)

いつも通りひでさんで昼食。Asaさんが離島の収穫を持ち込んでくれたので愛でます。そして目に留まったはるさ〜さんからの頂き物のクチグロキヌタ。右は僕の手持ちの擦れた個体ですが、生体処理品でも背面の一皮剥けてしまったような模様が出ているのが分かります。つまりこの模様は摩耗によるものではないのですね〜・・・目から鱗でした。可能性としては
・外套膜のライン
・模様の層が中途半端に乗った状態
の2通りが考えられるかなと思います。飯食ってる最中は外套膜説でうおおってなってましたが、改めて考えてみると、結構な割合でこの模様が出ているのにそれ全部外套膜ガバガバというのも変だなーということで、個人的には模様が乗る段階を示している説推しです。

昼食後は安定のHS浦へ。ここもまだ波荒く細かい貝の探索は無理でした。かといってヒメハラダカラが見つかったわけでもないのですが。

HS浦の収穫

HS浦の収穫: オニサザエ、シドロガイ、ビワガイ、オオゾウガイ破片、マルスダレガイ、不明、ワスレガイ、ヤツシロガイ、タキフデ?、ヤサガタムカシタモト、スソムラサキダカラ、シラタマガイ類

良品が出ないにしろ、いつもとは毛色の異なるレパートリーでした。オニサザエは年に数個見かけるかどうかですし。タキフデ疑惑は・・・彫刻と模様がそれっぽいですが・・・どうでしょうね笑

イカの軟甲

イカの軟甲も拾いました。あまり見かけない種類ですね。

 

B田の収穫(大きめ)

B田の収穫(大きめ): キクメイシ、マガキガイ、ハナマルユキ、オニアサリ生、ツメタガイ、ムシロガイ

ここらからようやく大荒れの恩恵として生きた貝の打ち上げが見られるようになりました。内房寄りの方が影響大だったのは風向きの問題でしょうか。それにしてもたかがツメタガイ、されどツメタガイ・・・ノーマルなツメタガイとは微妙に模様が違う気がするのですが。

B田の収穫(小さめ)

B田の収穫(小さめ): ホウシュノタマ、ウスオビフタナシシャジク?

たまたまお昼にテマリダマを見ていたので、ちょうどテマリダマの模様を反転させたようなホウシュノタマを見つけてちょっと笑いました。フデシャジク科は・・・多分そうかなレベルです。絵合わせすら厳しい・・・。

ここでは地元ビーチコーマーさんともいくらかお話しすることができました。曰く、
・耕したような跡は布袋石を探した痕跡
・布袋石は高値で売れるため皆こぞって探している

・・・ふむ。ひでさんのとこで「ここのところビーチコーミングがブームになっており、夜明け前からヘッドライトで照らしながら拾っている」という話を聞いていましたが、何やら符号しそうな。いくらブームといってもヘッドライト使うような猛者がそんなに大勢、しかも毎週末来るほどか???どの世界のヲタも極端ではあるが・・・と疑問に思っていましたが、お金が絡んでいたとは。貝まで根こそぎになってはいなさそうだとは思いつつも、耕されてしまうと微小貝じゃなくても探しにくくなってしまうのでモヤモヤします。

この後はS浜にも足を伸ばしましたが、期待していたウラシマガイやヒガイの混じる打ち上げは無く、イタヤガイが大量に上がっていたのみ。地元組が米袋にイタヤガイをぽいぽい放り込んでいるのが印象的でした。加工用でしょうかね。
そんなわけで全く期待できず流して終了・・・かと思いきや

キムスメダカラ
キムスメダカラ
キムスメダカラ!!!君こんなとこにもいるんかい!!!まあでもキムスメダカラ生体観察で有名?なシークロップさんのとこからそう離れてるわけでもなし。ほぼ砂地で生息エリアが限られているだけで、生息自体は可能なのでしょうね。



さて日も落ちてきましたが、本日のメインディッシュ。I浜です。以前O先生に連れて行っていただいた時も中身の残ったシドロガイをたくさん拾える場所として非常に印象に残っていた浜ですが、最近ここでホシダカラを拾えるという情報を得たので気になっていました。
予想通り生体祭り!今回はかなりじっくり探したのでシドロガイ以外にもいくつか中身入りを見つけることができました。処理が大変ですが・・・。

I浜の収穫(大きめ)

I浜の収穫(大きめ): サツマアカガイ生、マツヤマワスレ合弁、フドロガイ、シドロガイ生、クロスジグルマ

サツマアカガイは普通に美味しいみたいですし食べようかと思いましたが、帰宅後の生存確認がちょい微妙だったので今回はパス。どっかで売ってたらいいな。クロスジグルマは死殻かと思いきや帰宅後に腐敗臭が・・・時間かかりそうです。フドロガイは実に6年ぶりでしょうか。知林ヶ島まで行かずともここであわよくば中身入りを採取できるかもしれませんね。

帰宅直後に貝の袋を落としてしまってシドロガイの外唇が割れてしまいましたorz 今回はボンドで修復しましたが、また完品を採取したい・・・最近落として割ってばかりな気がします。

I浜の収穫(小さめ)

I浜の収穫(小さめ): ケガキ、ナミノコガイ生、サギガイ、クチベニガイ×5、サクラガイ合弁×3、キサゴ、チャイロキヌタ亜成貝

クチベニガイにしろサクラガイにしろ初めて拾いました。今まで拾えるような場所に行かないか行っても見向きもしてませんでしたからねー。改めてみると綺麗です。桜の時期にもぴったり・・・ですが、またしても袋を落としてしまいサクラガイが1個お亡くなりにorz

サギガイは特徴無くてぶん投げそうでしたが、

最近はこの図鑑でよく拾える貝のあたりをつけてから

近海産図鑑の図説と解説を睨んでます。これで一応8割くらいの確信は持てたかな・・・特徴無いと思いきや、図説で似たのを探しても意外に無いんですよね。珍しい貝やクダマキガイ辺りの沼には太刀打ちできないですが、これくらいならなんとか同定できそうです。でかい図鑑だけじゃなく、産地ごとによく見られる貝の図鑑があると便利ですね。

 

 

最後はO浜に行きましたが、目ぼしいものは特にありませんでした。

そんなわけで久しぶりにAsaさんとの合同採集でした。遅くなりましたが大学院卒業と就職おめでとうございます!!!!!また遊んでくださいね!!!!!

お土産の勝浦タンタンメン
お土産の勝浦タンタンメン
お祝いの品渡すどころかお土産を持たされるの図。美味しかったです。

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