臨月の奥さんがこの日ついに入院となったので、コキアの写真を撮って送ってあげようとひたち海浜公園に行ってきました。
まあそっちは建前で、本命はきのこ観察と近隣での貝拾いだったんですがね。それはそれとしてコキアなどを普通に楽しめてしまう性格なのでお得な性分ですw
ど平日かつコキアやコスモスはまだ満開でもないのにかなり混雑した現地に到着し、普通の人たちの流れを当たり前のように逸脱して松林のチェックに向かいます。
ついでに期待していた樹林エリアは松林かと思っていましたが、ゴリゴリの雑木林ですね。散策路以外は下草がすごいのできのこ的には微妙かも。夏の方が良いかもです。やっぱり海浜公園は秋に松林を見るのが鉄板。しかしその松林も意外ときのこは少なかったですね・・・ちょっと早かったかな。それか、ディスクゴルフエリアみたいにちょっと地面硬めのエリアも多かったので、実はきのこが多く生えるようなエリアの割合は少ないのかもしれません。
草原より海側は迷路みたいになってて海方向に行くのが大変でした。きのこはヌメリイグチとチチアワタケくらいしかなかったかな・・・海に近づくにつれ林の密度が高くなってそもそもきのこ的には微妙な環境になっていく気がしました。防風林的なものなのだとしたら高密度なのはむしろ納得ですが。
結構砂がぱふぱふしててスニーカーに入ってくる・・・やっぱブーツ持ち込めばよかった・・・っておーーい、進めど進めど海に近づけないじゃんw なんなら柵で全部囲まれてるじゃんw 海浜公園というくらいだから海岸まで含めて公園の敷地なのかと思ってました。仕方ないのでひたすら歩いて駐車場まで蜻蛉返り。ちょっとタイムロス痛いなorz
那珂湊おさかな市場に寄り道。おっきい魚持ち帰りたいななどと淡い期待を抱いていましたが、砂丘エリアのタイムロスがかなり響いていてほとんど閉店間際。魚は言うに及ばず。貝も・・・珍しいものは特に無かったな。
さて暗くなり始めてるけどどーするかな。海浜公園の前の浜まではちょっと距離があるので、より近場に行ってみることにしました。
1箇所目は平磯海水浴場。あまり期待していませんでしたが、なかなか質の良い二枚貝が打ち上がっていました。合弁が多かったです。巻貝は少なかったな。
サギガイは以前拾ったものが随分と小さい個体だったようで(サクラガイより一回り大きい程度)、その先入観が強く、現地ではすぐにはそれと同定できませんでした。光沢も思ったより弱いんですよ。ただまあ、やはり套線湾入や後縁の形状を見て検索表をあたっていくと自ずとサギガイに行き着くことができました。しっかり資産になってますね。
二枚貝は相変わらず難しい上に北方系がガンガン混ざってきて難易度が上がっています。北方系はなー・・・地味な色合いの貝が多くてぱっと見の色合いでの判別が苦手なんですよ。細かい形状に関する知識をもっと貪欲にインプットしていかなければ・・・特にイガイ科については各部位の名称さえ初見かつどこがどこに相当するのかも分かりづらくて混乱してしまいました。勉強あるのみ。
ちなみにサラガイは特徴的なクラックと内面の薄黄色の彩色から。クモリザクラは内面が淡橙色であることから同定しました。
2箇所目は阿字ヶ浦海水浴場。駐車スペース周辺は見渡す限り何も無さそうだったので、多少なりとも打ち上げごみ?があるように見えた南岸を攻めてみることに。こちらは磯っぽいのか巻貝の種類がグッと増え、漁港のごみ由来のカコボラやボウシュウボラっぽい大型の貝もありましたが、質が・・・質が良くない。持ち帰りたいと思わせてくれるような貝にはほとんど出会うことができませんでした。まあ新規開拓なんてそんなもんですよね。
諸々用事をこなして午後に色々詰め込んだのでかなり駆け足になり、時間配分や移動経路にミスもあったものの、その割には楽しめました。もっといろんな海岸の新規開拓をしていきたいですね。
余談ですが、この翌日に無事子供が産まれました。あまりのスピード出産に頭がついていけませんでしたが・・・まずは一安心です。