青い貝祭りの折、ルリガイとハブタエルリガイを識別するお話

GW初日。フルで連休をとってはいるものの諸事情あってあまり貝拾いにも行けず自宅で黙々と標本を整理する日々が続いています。

 

 

実は最近Twitter上にいらっしゃるビーチコーマーさんを積極的に探してフォローしたり、苦手ながらも交流してみたりと活動を広げており、その甲斐あってフォロワー数も450人とかなり増えました。これまではどちらかといえば古参寄りのビーチコーマーさんと交流することが多かったのですが、Twitterで真面目に発掘すると同年代くらいの若い方もちらほらいてちょっと嬉しかったです。

そんな中でも特に活発な方達と仲良くなり、流れでTwitterビーチコサークルを作ることに。思えば学生時代も貝は好きだったのにビーチコーミングのサークルや部活は一度も見かけなかったものです。正直隠キャな自分的にもテニサーなんぞに入るよりビーチコーミングのサークルにいた方がよっぽど有意義に過ごせたでしょうねぇ笑
現在メンバーは以下の通り。()内はTwitter IDです。
・D!CE→さん(DICE547)
・先行アエロリさん(senkou_sk)
・Alpheusさん(wawawakun_7)
・Asaさん(lucanoidea)
・izu_umiさん(izu_umi233)
・あびねこさん(ramirasia)
・とるさん(toruchan_888)
・花KuWaさん(KuWa86339847)
・ガーデンさん(garden_0909)
・Kanonn kiitigoさん(KanonnKiitigo)
・ヤドさん(Shimadekaihiroi)
・はるさ〜さん(ShoujiTsuzuki)
・てれさ(teresa_pkmn)

ビーチコーミングの報告をしたり、分からない貝を会話に上げて知っている方から教えていただり、オンラインで飲み会をしたり、おそろで作った貝Tシャツを着てビーチコオフ会をしたり。楽しそうですね。

さて、この記事を書いている今日はGW初日ということでサークルメンバーの方も遠征されている方が多かったのですが、なんと青い貝が大量に漂着していたとのことです。同行されていたあびねこさんととるさんが大収穫!

 

僕はこの時おーールリガイ!くらいに思っていましたが、ルリガイではなくアサガオガイ、しかもやや螺塔が高くノーマルのアサガオガイとしては扁平さが足りない(=球形に近いシルエット)ということで、D!CE→さんが画像付きで解説してくださり、コシダカアサガオガイと分かったようでした。


そういえば青い貝はルリガイの他にはヒメルリガイ(明らかにルリガイより小さい)とヒルガオガイ(青じゃなくて茶色)くらいしか把握できておらず解像度ひっくいなーと改めて認識したので、近海産貝類図鑑を紐解いてみました。

掲載されていたのはアサガオガイ、ルリガイ、ハブタエルリガイ、ヒメルリガイ、ヒルガオガイの5種。コシダカは載ってないじゃん。。。
それでも解説を読んでいくと今まで認識できていなかった差異が。アサガオガイは殻底が濃い青色でそれ以外が淡色。(載ってないですがD!CE→さんの解説によれば)コシダカはアサガオよりも球形に近い。ハブタエルリガイはルリガイに似るがより薄質で淡色、殻軸がより強く捻れる、とのこと。

アサガオガイとコシダカアサガオガイには中間型が存在するため、後者は前者の1型のようです(DNAも同一、2019年に漂着物学会で発表されたのだとか)。

ヒメルリガイ

ヒメルリガイ

 

ルリガイ
ルリガイ
ハブタエルリガイ
ハブタエルリガイ

手持ちの青い貝を取り出して観察。ほとんどはルリガイでしたが、2個だけ明らかに色が薄く、殻の厚さの違いはちょっとよく分からなかったですが、うち少なくとも1個は殻軸が強く捻れているのを確認。これはハブタエルリガイ!!!なんなら殻軸の色もルリガイは濃い青紫色なのに対し、ハブタエルリガイではほとんど白色ですね。

ちなみにアサガオガイ類は持っていなかったようですが、ハブタエルリガイを拾っていたことが判明したのでした。青い貝の解像度が上がりました^^

余談ですが、羽二重とは柔らかく光沢のある織物の一種で、絹を使って織られたそれは白く風合い良く和服の裏地として最高級なのだそうです。羽二重餅はその美しい白さに似せて作った和菓子だそうですが、ハブタエルリガイも白に近い色で光沢があるので、きっとそれが名前の由来になったのですね。

ヒルガオガイは稀なのでまあともかく、いつかアサガオガイ類も拾えたらいいなぁ。
それにしても、Twitterビーチコサークル始まって3日ですが、貝拾いに行けてもいないのに早速モチベの向上に寄与してくれています。楽しい!

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