2021年最後のご挨拶と今年最後の館山貝拾い

年に数回行ければいい方となってしまいましたが、ルリグチダカラの報告をポツポツ聞くにつけ我慢できなくなり、時間を確保して行ってきました。

 

 

貴重な貝拾いの機会とあって気合十分。最近は寝坊してばかりで朝イチの貝拾いができていませんでしたが、3時には起きて抜かりなく準備を終え出発・・・のはずでしたが、ついでにゴミ出しをするつもりでゴミを車に積んだままにしてしまい、途中まで行って引き返す羽目に。なんという無駄orz
結局5時前の出発になりましたが、一応7時半くらいには階段下に降り立つことができたのでした。

小潮だけあって貝溜まりはそこそこ。朝のうちは風もほとんどなく、快適な滑り出しです。

イササボラ

掃貝20分くらい。いい色してるじゃないですか!

 

半分このイササボラ

半分こorz

 

カバホシダカラ幼貝

2本線!!!Nさんのように
FDとまではいかずとも!!!

 

カバホシダカラ幼貝
カバホシダカラ幼貝
カバホシダカラ幼貝
カバホシダカラ幼貝!!!!!
欲しかった〜!!!!!

 

クロハラダカラ
クロハラダカラ
クロハラダカラも健在。毎度は無理ですが、
ちょくちょく見かけます。

 

クロシオダカラ
クロシオダカラ
おお〜!!!かなり大きなブロッチの
クロシオダカラ!!!!!

手持ちのは小さいブロッチのやつしか拾えてなかったんですよね〜。こんなのでも最高の逸品です。やっと拾えました。次の目標は細かな褐色斑が残った個体、ゆくゆくはもちろんFDです。

このところ調子良いのはNMTやHS浦とのことだったのですが、やはり階段下は良いですね。収穫です。なお、今回から自宅で撮影した写真は極力実際の色彩に近づくよう補正をかけています。

タカラガイ(大〜中型)

タカラガイ(大〜中型): クロハラダカラ、アリソンエダカラ×2、オミナエシダカラ、クチムラサキダカラ幼貝、ナシジダカラ、サメダカラ×2

タカラガイ(小型)

タカラガイ(小型): カバホシダカラ(成貝×2、幼貝)、チャイロキヌタ×2、アジロダカラ、カミスジダカラ、メダカラ×2、ツマムラサキメダカラ×3、クロシオダカラ×9
カミスジダカラに一体何があったのか・・・。
クロシオダカラ、最大タイ。15.5mm

タカラガイ以外

タカラガイ以外: タマエガイ、ヒメイガイ、スズメガイ×2、イササボラ×2、ベニオトメフデ、フトヒメヨウラク?、カムロガイ×4、ムシエビ、サザエ幼貝、コグルマ、シラタマガイ類×8
いつもとだいぶ印象の異なる収穫と思われることと思います。そう、身近でよく見つかる貝くらいは同定できるようになりたいとの思いから、色々持ち帰るようになったのです。特に二枚貝は科の推定からして困難で・・・ガバ同定失礼〜・・・ご指摘お待ちしております。

それにしても、カムロガイはこれまでフデガイ科と勘違いしてましたね。大量にある貝の扱いがいかに雑できちんと観察してこなかったかが分かるというものです。よく見たら殻口内唇に襞が無いんですよ。タマエガイもホヤの被嚢に生息するという面白い生体とのこと。地味な貝でもきちんと調べれば面白いです。

フトヒメヨウラク
フトヒメヨウラク

フトヒメヨウラクでしょうかね?最初はキイロツノマタモドキかと思ってましたが、殻口内部が黄色くないので気がつきました。結構コントラスト強めの色彩に繊細な彫刻で好きです。

次は調子良いというNMTへ。ルリグチダカラ拾えないかな〜。
最近の不調ぶりが嘘のような貝溜まり。範囲こそ広いわけじゃなかったですが、ピンポイントで探りやすかったです。

ニセサバダカラ

昼食の時間を気にしたり、途中で暴風が吹き始めたりでアレでしたが、ニセサバダカラが出たのでよし。時間さえかければもっと出そうな感じでした。
それにしても、階段下の状況変化も然り・・・貝の上がる位置が変化してますね。対応できないでいたら良品は得られません。
FP下〜NMTの収穫です。

タカラガイ(大型)

タカラガイ(大型): ヤクシマダカラ破片、クチグロキヌタ、アリソンエダカラ×2、ヤナギシボリダカラ

 

タカラガイ(小型)

タカラガイ(小型): サメダカラ、カバホシダカラ、ウキダカラ、カミスジダカラ、ツマムラサキメダカラ、ニセサバダカラ
サバ系を拾えるとそれだけで満足度UPです。

タカラガイ以外(二枚貝)

タカラガイ以外(二枚貝): エガイ、アケガイ?、バカガイ、ナデシコガイ×3、マルスダレガイ?×2、トマヤガイ、ワスレガイ×2
アケガイは縦方向の模様の濃さ、輪肋の弱さ、光沢の強さから。
マルスダレガイはググってもいい写真が全然見つかりません。科の名前になってるせいか他の検索候補が邪魔だ・・・。
黄色のナデシコガイ良いですね〜、他のカラーバリエーションも集めたいところです。

タカラガイ以外(巻貝)

タカラガイ以外(巻貝): トビイロフデ、ヤタテガイ幼貝、ネジガイ、ナツモモ、コグルマ、サワラビ
ネジガイは割れ欠け少なくかなり良い状態です。いつかクルイイトカケ拾えないかな〜。

椰子の実

車へ戻る道すがら。椰子の実は実に絵になります。

 

地魚フライ定食@秀

頃合いなので、これまた久しぶりの秀さんへ。店主曰く・・・最近館山でビーチコーミングが流行っているのか、真っ暗なうちからヘッドライトを灯けて貝拾いをする人が増えているのだとか。競争率のアップ・・・善良な社会人遠征勢にはどうしようもないやつですorz

お腹を満たしたところで、ねこじゃの会の記録更新版をメラーノのポストに投函してS浜へ。相変わらずの暴風でモチベも下がり、熊手を車に忘れてきたのも手伝って収穫は少なめです。それでも貝の勉強には事欠かなかったか。

S浜の収穫

S浜の収穫: ウチヤマタマツバキ、クチグロキヌタ、サラサスダレ?、ナガザルガイ?、マツヤマワスレ?×3、タイワンアケガイ?、モシオガイ×2
クチグロキヌタ、最小更新。29.9mm
なんか殻の一方が嘴状に伸びる二枚貝に若干憧れがあるんですよね、そのような形の貝は前に沖縄で拾ったベニガイが唯一だったので、今回のモシオガイは結構嬉しかったです。科さえ分らずに同定に時間を要しました。

早くも日没が近づいてきて、焦りつつHS浦へ。いつものようにゴマフダカラとヒメハラダカラの二兎を追う心算でしたが、今日は小潮なのに細かい貝ラインが皆無でした。打ち付ける暴風とそれに乗って飛んでくる砂粒の攻撃に首をすくめながら苦し紛れに拾った収穫です。

HS浦の収穫

HS浦の収穫: ハマグリ?×2、ベンケイガイ?、クチグロキヌタ、スソムラサキダカラ、ウミナシジダカラ
タマキガイ、ミタマキガイ、ベンケイガイがよく分からんけど、結局小さいのがミタマキガイ、大きくて模様があればタマキガイ、模様がなく単色ならベンケイガイという認識でざっくり合ってるのではないだろうか。正確にはサイズ測定が必要みたいですが。以下、参考までに。


ここで日没、タイムアップ。帰りがけにいつものお店でご飯を食べていこうと思っていましたが、残念ながら満席で入れず。コンビニで食べて帰ったのでした。

そんなわけで皆様、この一年いかがでしたでしょうか。冒頭でも述べた通り僕はほとんど貝拾いに行けなかったので、今年のベスト収穫なんて紹介することもできないような状態です。コロナで自粛していたのもありますが、実は色々と変化が起きていたり。変わらない人はいないとはよく言ったものです。
貝拾いへの情熱自体は一切冷めておりませんが、年に何回も沖縄や館山や串本に行くのは難しくなってしまいました^^; 行けないぶん、行けた時にガッツリ拾いたいです。

そしてこれもちょいちょい書いていましたが、もう少し身近な貝を真面目に勉強しようという気持ちが強くなってきています。1回1回の貝拾いでたくさん拾ってきちんと同定して、記事で個別に紹介していけたらなと思っています。他のブログ様の二番煎じ三番煎じで恐縮ですが、個人的な覚書も兼ねておりますのでご容赦ください。

それでは来年もまたよろしくお願いします。

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