アミガサタケ2019まとめ(デビュー戦)

本格的にきのこを採り始めたのは、実は去年の夏から。
初めて迎えた菌春、試行錯誤を重ねて憧れのアミガサタケの採取を試みました。
来年以降のアミガサーチを改善すべく、採取のログと情報をまとめておきます。

 


坊主の日々がクッソ長いので、そこは飛ばしてもいいかもです。 

 

坊主の日々

2/24
アミガサタケが生えるにはまだかなり早いですが、イチョウと桜の目星をつけるべく始動。後付けですが、新緑が茂り始めるとパッと見で樹種が分かりにくくなりますね。葉が落ちて枝だけの状態なら、特にイチョウはシルエットでほぼ一発で判定できるというメリットがあります。桜に関しては開花したときに見て回るとよさそうです。

あてが全くないわけでもありませんでしたが、イチョウは幹やシルエットをまじまじと見た経験に乏しくて短期間で見つける自信がなかったので、勉強も兼ねて早めに動きだしました。

イチョウ並木をググるといくつかヒットするも、あくまで並木・・ ・植わってる本数こそ多いものの、根元の際まで舗装されてたり地面が固かったりといった状態が容易に想像できます。特に大通り沿いはこれに加え排気ガスの影響も。後になってぺろっぷさんが教えてくれましたが、排気ガスは良くないそうです。

並木以外でイチョウと、ついでに桜が多いとこがないかと公園をあたってみることに。1カ所目は桜はあるものの、足元が踏み固められてて非常に微妙。直前の野草てんぷら会で教わったノビルやスイバを冷やかして終了。

2カ所目の公園は、中学時代にテニスの大会で来た時に初めてイグチ科のきのこを見つけた思い出の場所です。他にもアカヤマタケなど、地元じゃ見かけないきのこばかりでしたね。地元は中学生の行動範囲に松が少ないからな・・・。

ここも公園内は微妙でしたが、外側に桜がたくさん植えられているのを確認。時期になったらそこを見に行くかーと思いつつ、最後に近隣の畑奥の林をちょっと見に行くことに。

何の気も無しに畑を横切っていると、作業中の方に呼び止められました。そういや、一言声をかけるくらいはすべきだったな~と思いながら、きのこ探してて奥の林が見たいと伝えます。OKもらえたので様子見・・・まあ近づいてみればよくある杉だか檜だかの林で期待外れだったのですが。これらの木は殺菌成分?を出すとかで、あまりきのこが出ないんだそう。

そそくさと戻って再び畑を通ろうとすると、また声をかけられました。まさかのきのこトーク笑
おじいちゃん世代はやっぱりきのこ強いですね。当たり前のようにキタマゴタケが会話で出てくるあたりガチです。そしてなんと!アミガサタケ情報を入手!今いる畑と林の境界付近に出るんだとか。聞けばこの畑は梨だそうで、確かにバラ科なのです・・・完全に盲点でしたね。普通は梨畑の知り合いなんていないから、アミガサタケ探すのに梨畑なんか行きませんわな。

後日知り合いに聞いてみたところ、一応梨の下にも出る情報はありました。ただやはり梨畑を持つ知り合いは普通いないですし、探索域を広げすぎると大変という事情もあって、イチョウと桜に狙いを絞ることが多いのだとか。

梨畑のアミガサタケは5~6月に出るそう。全然時期が違いますね。書いている今は4月も下旬にさしかかって、そろそろイエローも終わりつつある頃合い。僕のとこはもう少し先までイチョウや桜の下での探索がメインでしょうが、GWの空いてる日に様子を見に行ってみますかね。


3/3
前日に東京やら静岡やらでの幼菌発生報告があったので、雨の中職場の探索に。めちゃくちゃ自然豊かで桜もたくさん植わってます。イチョウは知る限りだと1箇所の並木しかないから、そこに出てないなら完全に下見だなーと思いながら、休日で人気のない構内を車でぐるり。

この日は雨だったので遠くまで探索する気もなく、ほぼ車で行ける範囲を探しました。 やっぱりイチョウはあそこの並木にしかなく、しかも高台にあって地面の露出もなし。今だから分かってますが、地面がある程度露出してないとダメなんですねー。当然ブラックは坊主。まあまだ早過ぎるのですが。

他に桜と、あとハルシメジを見据えて梅のマッピングも。これだけだとすぐ終わったので、ついでにノビルを探して採取。職場のノビルはあんまり太いのが無いですorz


3/9
この日は職場のイベント(市内練り歩いてゴミ拾い)があったので、午後から出撃。念のためにと、大通り沿いのイチョウ並木を丹念に見て回ります。まあさっぱりでしたが、一部杉林の際にイチョウの葉が積もっててイチョウの影響下にありそうなとこは要チェックです(梨畑も、同じようにその影響下にある杉林の際でした)。

この日もポイントの下調べに終わって、つまんないのでノビルを採取。野草を教えてもらったおかげで、きのこが坊主でも楽しめます。裏本命があるって精神衛生上大事です。

翌日には静岡で発生の報告。こちらでの発生はまだまだ先かなー。


3/11
この日は職場の常駐している建屋のすぐそばの桜の下を偵察。定時後なので暗闇です。それがこの悲劇を生む・・・。

トガリアミガサタケに見えるでしょ?見えない???

翌日喜び勇んで採りに行き、キッチンバサミで切ろうとするとやけに硬い。乾燥してるのかと思いきや、枝きれをアミガサタケと勘違いしてたというオチでしたorz

twitterでは事情を知らない方がいいねをたくさんくれたのですが・・・なんという無邪気な死体蹴り・・・笑


3/13
仕事上がりに公園の偵察。2月はほとんど雨が降らずカラッカラでしたが、3月に入ってから少しは雨の日が増えてきています。イメージと異なりきのこはあまりジメジメしてないとこの方がよく生えるのですが、それでも水分が全くないと生えません。ちょうど2、3日前にある程度まとまった雨が降ったので、期待を胸にポイントの開拓です。この公園、イチョウの直下の落ち葉は掃除されてしまって全然ないのですが、

写真
このようにツツジなどの植え込みがそばにあるとその下の落ち葉は残されているということに気がつきました。知り合いによると、ブラックはイチョウの下の笹薮の中で見つかったそうです。そういう環境に出るということなんでしょうね。

翌朝はヤマモのポイントをチェック。たまたま近くにイチョウがあるんですよねー。春にブラックモレル、夏から秋にヤマモを採れたら最高なんですが・・・今の所は生えていない様子。まだまだ先なのだろうか・・・それとも、探しているポイントが悪いか?


3/16
この日もしつこくヤマモのポイント近辺をチェックし、そのまま周辺の桜のマッピング。意外に良いポイントに行き当たりません。まあ花見するような桜の下は踏み固められちゃいますもんね。

結局いつものようにノビルを掘って終了となったので、どうせならと筑波山方面の開拓をすることに。適当に走らせながらイチョウを探しますが、意外に見つからない。なんか県南部の方が多かったように思います。いや、なんとなくですがイチョウって畑のそばにあるイメージで、googleマップで畑と森が入り乱れているようなとこに行くとちょくちょくイチョウを見かける気がします。今回走ったのは大通りみたいなものなので、そういうとこの近くにはそもそもイチョウもなかったのかもしれません。

梨畑の話を思い出して果樹園が多い地域を探してみるも、やっぱり都合よく入れそうな雰囲気じゃないですね・・・。秋頃に果物狩りに行って、その時に春にこんなきのこ生えてませんかって聞いてみようか。


3/21
都内ではそろそろ生え始めといった頃合いだったので、ぺろっぷさんを誘って都内某所を探索してみることに。都の木がイチョウなだけあってイチョウ並木がすごく多いですが、やっぱり足元は固そう。

公園を探ってみますが、アミガサタケは見つからず。でも2人寄れば多少は知恵が文殊になるようで、というかぺろっぷさんに一方的に教えてもらったんですが、やっぱ周りと比較してちょっと日陰、ちょっと低くなってて、ちょっと湿っぽく、落ち葉も多すぎず、下草も多すぎず、といった感じの条件が揃うといいようです。例えば日当たりの具合ですが、イネ科の植物が多いところは日当たりも良い。もちろんそれだけで判断できるわけではないですが、闇雲に見るよりは方針があった方がいいと思います。

今日もやっぱりアミガサタケは姿を見せてくれなかったのですが、二人してノビルやフキやカンゾウを採取、というかぺろっぷさんに教えてもらいました。うーんこれからはますます獲物が増えますねぇ、良きです!

夜には目をつけていた某ランドマーク近くのポイントに突撃。暗闇でわかりにくい状況ですが、それでも一目で分かるくらいの純イチョウ林!周りよりも一段低くなっており、土もフカフカ。落ち葉も下草も程よい感じです。ここは通うぞ。

翌日には千葉県北部で発生を確認。じわじわ北上してきてますね。利根川を越えるのはいつなのやら。


3/23
この日も遠目から目をつけていたポイントの偵察。建物の陰になったところに密集して大量のイチョウが植わっていま す。にしてもここ、イチョウの木の先端付近がちょっとだけ見えたのをメモしてたんですが、まさかこんなに高密度にイチョウが植わってるとは思いませんでしたね。
地面はフカフカ。ちょっとイチョウの葉っぱの量が多いか?下手するとアミガサタケが顔を出せないレベルで積もってます。すごく条件は良いのですが・・・落ち葉の量だけが気がかりです。それでも頻繁に通うポイント入りは確実ですけどね。もし生えるポイントなら儲け物です。
この日はアミガサタケは出ていなかったので、近くで巨大なノビルを採取。

鱗茎の直径が3cm近くあります。ここまで大きいと利用方法が変わってきますね。
一般に大きすぎるノビルはあまり美味しくないみたいですが、その大きさを生かして玉ねぎやらっきょうの鱗茎のように使ってみようと思います。

やけくそになって採れた野草をアミガサタケの亜種ということにして溜飲を下げ始めています。アミガサタケ自体亜種が多いし、まあ多少はね?


3/30
前回の探索から1週間。そろそろ生えよ?????
そんなことを思いながら出撃。開拓しておいたポイントを巡回します。しかし今日も外れ。直近に多少雨が降ったので期待していましたが、どうやら足りなかったようです。また、この頃から雨以外にも気温も重要な要素だろうと気づき始めました。アミガサタケが出ている都内とこちらとで気温を比較すると、特に最低気温に違いが見られます。都内では0℃を下回ることはもうないですが、こちらではまだまだ0℃くらいまで下がって寒いのです。土壌が凍っちゃうのは良くないでしょうね・・・。

4/2にもポイントの巡回をしましたが、やっぱりアミガサタケはなし。ちょっと焦り始めてもいます。確かこの頃には栃木方面でブラック発生報告がありました。もうアミガサ前線来てないとか言い訳できないですねー。ただ今年のブラックは結構発生量が渋いらしいので、見つからなくてもしょうがないのかもしれません。


4/5-6
仕事上がりにそのまま出発してゴンズイを釣りに行きました。6日に野肉会があり、どうしても食材としてゴンズイやアミガサタケが欲しかったのです。ぺろっぷさんと一緒に夜釣り。成果はまあ・・・お察しというところでしたが。3回目でようやく糸や仕掛けの扱いに慣れてきましたが、まだ最初と最後の糸の扱いが微妙です。

目的だったゴンズイが釣れなかったのでアクアパッツァを出す目論見は崩れ、寝不足でかなりやばい状態でアミガサタケのポイントを巡回。しっかし坊主。仕方ないのでノビルとカンゾウを採取。

ノビルとスガイ・・・わけわからん組み合わせだけどなんとか形にせねばーと考えあぐねた結果、エスカルゴバターに行き着きました。ノビル自体薬味みたいなもんですし、バターとは当然合いますね。

時間もないので、パセリとノビルとニンニクを適当に刻んでバターに練りこみました。会場でスガイを茹でて剥き、専用のお皿にエスカルゴバターとスガイを盛ってオーブンで焼けば完成。

このツイの右上のやつです。見てくれだけはサイゼの某料理です笑

その時、歴史は動いた。

4/14
いやまあアミガサタケ自体は中学生の時に見つけたことはあったのですが、本格的な採取は今回が初めてですもんね。

いつものようにポイント巡回へ。今日もないなーと思いながらふらついてましたが、ふと目の前に待ち焦がれたグロテスクなビジュアルが!

菌賀新年!!!!!
小さめながら都合6本を見つけ、大きい2本と、既に折れていた小さめの1本を採取したのでした。
ようやくアミガサタケに出会えたので、ここらで生える条件の考察です。ブラックは結局見つけられなかったのでイエローのみの考察ですが・・・。

発生の時期
今回はかなりコンスタントに同じポイントに通ってイエローに遭遇したので、おそらく見落としはしていませんね。従って発生時期を捉えることができています。
またこのポイントは純イチョウ林なのでどちらかといえばブラックが狙いでしたが、仮に生えるとしても既に時期外れということがわかります。ブラックはイエローより先ですからね。
・2019年のイエロー:4/14
・2019年のブラック:4/14以前

樹種
よくブラックはイチョウの下、イエローは桜の下といわれますが、少なくともイエローに関してはイチョウの下にも出るようです。知り合いに聞いてみると、むしろ桜の下にはあまり出ないとも。知らんがな。
ブラックはどうなんでしょう。特定の品種の桜の下になら出るという噂も聞きましたが・・・。

気温と降水
まず降水については発生の条件というよりは発生のトリガーと捉えるのが良さそうです。

実際に2-4月の降水量を確認してみると、降水量自体は3月の方が多いくらいです。しかし生えなかった。ということは、他に必須の条件があるわけです。

ここで気温に着目すると、発生の約1週間前から最低気温は5℃ 前後、最高気温は20℃ 前後を推移するようになったのが分かります。

3月頭に横浜でアミガサタケが出始めた頃の気温推移と見比べても、およそ同じくらいの気温なのが分かりますね。

視覚的にはイチョウの新緑が出始めた段階くらいですね。桜は散り始めていました。


4/16
早朝からこの前のポイントで残しておいたアミガサタケの成長っぷりを確認したり、別のポイントを見たり。落ち葉の量が多いところは結局イエローも見つかっていません。やっぱ落ち葉が多すぎるとダメなのか。そういえば、初アミガサタケを採ろうとしたら菌糸と土の塊ごと抜けてしまうという事案がありました。シロの保全的にもよろしくないのですが、これはアミガサタケが地上生であることも示しています。つまり落ち葉の層が厚すぎると顔を出すこともできないのではないでしょうか。仮に生えていても落ち葉の下だったりして。


4/17
イエローが発生したということで、仕事のお昼休みに職場の桜の下を確認しに行きました。職場、イエロー的には結構良いポイントがたくさんあったのですが、完全にブラック狙いだったのでこれまではスルーしていました。

トウダイモトクラシー

まさか職場、こんなに群生するポイントだったとは。今日見つけたとこはわりかし花見でも使用されているイメージがあったのでちょっと意外でした。

定時後に客先の上司で、おそらく唯一きのこをやってる人に声をかけて採集。山分けと思ってましたが、あんまりモレルは採らないらしく、ありがたく独占。関係者以外は入ってこれないことからライバル0、また犬っころのナニやらナニやらの心配も皆無。農薬もまかれていない、発生量も多いとあって最高のポイントですね。

翌日は朝から職場の奥の方も探索。こっちはもっと発生量が多く、お昼休みでは採りきれないほど。ウハウハです。

2日間でこれだけの収穫。

 

調理編

4/20
かなり暖かくなってきたので梨畑の様子を見に行きましたが不発。本当に生えるのかな笑
この日は縁あってちょくちょく遊びにいっているオーガニックカフェマルシェ ひ・ら・くさんにアミガサタケを持ち込んでお料理。これまでに溜め込んでいたアミガサタケを全部処理していきます。

まずは水洗いし、半割りに。冷凍してあったので、中の虫は既にお陀仏です。ハサミムシ1匹と、真っ二つになったナメクジが出てきたか。

中にムカデがよくいるので、採ったら最低でも冷蔵して虫を弱らせてから洗い流すと安全ですね。

洗ったアミガサタケは茹でこぼします。アミガサタケは水溶性の毒をもち、これが加水分解して揮発するのです。
揮発した成分も有毒なので換気。シャグマアミガサタケほど気をつける必要はないにしろ、用心に越したことはないです。茹で汁ももったいないですが捨てます。

これで下ごしらえは完了。あとはお好みで料理していきます。アミガサタケはクリーム系の料理によく合うとのこと。

パスタを茹でる傍ら、若いニンニクの茎を炒めてオリーブオイルに香りを移し、

アミガサタケとクリームソースを投入し絡めます。

アミガサタケのクリームパスタ。お好みで黒胡椒をかけてどうぞ。

番外編で、アミガサタケを使ったピザまで作っていただけました。香りがトマトに負けちゃうという認識で一致。
ピザみたいな料理に使うなら乾燥モノの方がよさそうです。ごちそうさまでした。

残りは天日干しに。この日はよく晴れて穏やかな風もあってすぐに乾いてくれました。

※ロゴ入りの写真は、この日撮影のお仕事で来てた本職の方が撮ってくださいました。


レンズに埃かぶったすまひょの写真とはレベルが違いますねぇ。ありがとうございます。

ウェブサイトのリンクも載せさせていただきますね。

夜はキャンプのイベントもあるようでした。参加したいところでしたが、県中部のアミガサーチもしたかったので離脱。
高速を流しながらイチョウを探します。ちょっと少なかったな・・・山が多いとどうにもならないです。
桜の名所とやらにいってみたのですが、微妙に見込み違いでした。確かにきれい。風光明媚ってやつです。ただ、ヤマザクラなので山肌にポツポツ生えているというか。景色はいいんだけど、アミガサタケ的には微妙かもしれません。ぜひ観光でゆっくり見てまわりたいところです。あと、見切れなかった平地の桜ももっと探したい。

後日、乾燥しきったとこで測定。乾燥重量24gか・・・相当減ったな。まあ毎年少しずつポイント増やしてストックできるようにしましょう。


4/22
前回のウハウハから1週間後。そろそろ発生も終わりかもと思い、シロの保全もあってある程度残してあったアミガサタケたちの様子を見に行ったところ、

見落とすはずのない大きい個体が新規でもりもり。まだもう少しシーズンなのでしょうか。採りたいですが、ちょっと今年は加減を見失った感があるので見送りでいいかな。できれば数多くのシロから少しずつ採る体制を作りたいです。せっかく元気な職場のシロをだめにしたくないですし。

 

まとめ

以上、長くなってしまいましたが2019年のログでした。まとめると
・2019年のイエロー:4/14 - 4/22~4月末くらいまで継続?
・2019年のブラック:4/14以前(未確認)
・最低気温5℃前後、最高気温20℃前後で推移する時期に、ある程度まとまった雨が降った直後から発生(イエロー)
・視覚的にはイチョウの新芽が出始め、桜が散ってる最中(イエロー)
・イチョウも桜も、高密度で植わっているのは人里。特にイチョウは畑の傍に多い印象。郊外ならではですね。都内だと公園を廻ることになりそうです。
・梨の傍にも出るらしい。5-6月。
・下草と落ち葉ともにやや少なめで地面が露出していてフカフカ
・あまり露骨に日当たりのいい場所ではなく、若干日陰寄り。日向がカラッカラの日でも湿気がやや残ってるような場所。朝露で歩いてると靴がしっとりします。
・周囲と比べて低い土地。とはいってもマクロな地形レベルでなくてもいい。職場のシロはぜいぜい落差30cmくらいの谷状の地形の底にありました。

また、コンクリートの傍に生えることが多いという話ですが、これはイチョウや桜の植わってる場所が関係していると思われます。前述の通りイチョウも桜も人里に多いので、必然的にコンクリートの近くでアミガサタケを見かけることになるのでしょう。
僕が今年初めて見つけたポイントは近くに道があるとはいえ、どちらかといえば自然豊かな場所。コンクリートの影響はないといってよいです。下手すりゃ富士山でも採れるのにコンクリートの影響が必須というのもよく分からない話ですね。
まあなんだ、地震雲みたいなもんですね。実際は無関係であるにもかかわらず関係があると錯覚してしまうやつです。

今後の課題としてはやはり職場以外の安定した収穫を望めるシロの開拓と、ブラックのシロの開拓ですね。ブラックのシロとかいう矛盾極まる語録すこです。

今年はまだ野食会なんかにどーんと出せる量には至りませんが、来年はもっと採れるといいな。

最後に。アミガサタケはその特徴的な外見から間違えることはほぼないのですが、アミガサタケを包含する子嚢菌類の中には多少似通ったものもあります。また、従来アミガサタケと一纏めに呼ばれてきたグループ内にも実は別種が含まれているなどなかなかややこしいことになっているようです。こちらは最近出たかなりニッチな図鑑ですが、もし興味ある方はご一読ください。僕もそのうち購入する予定です。

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