台風が通過したので行ってきました。潮位が悪いのが不安でしたが・・・。
今回はレンタカー屋に直で行きません。ちゃんと送迎してもらいます笑 そっから先は同じでA&Wでバーガーをテイクアウトしむしゃむしゃやってからホテルへ直行。早朝暗いうちからA&W浜です。
毎度安定の品質ではありますが、最初に拾ったのがものすごく色濃い逸品だったようで、未だにそれを超えるクオリティのものは見ていません。
特にムラサキアンボイナの殻口内の抜けるような青紫色にはしばし見とれてしまいました。もちろんお持ち帰り。
最初に拾ったのが小さい個体だったので、ここまで成長すると知った時はそりゃ驚いたもんです。殻口が破損しているのが玉に瑕。
中堅どころも顔を出します。ヒメカラスキは・・・好きだけどここまで丸いといらないや。
滑層が厚いのか、ちょっと光沢あるかな?的な個体は割合よく見かけますが、文句なしのFDは初めてです!!!!!
分かるようになるとちょくちょく見るようになりました。必ず指が欠けてますが・・・。
A&W浜の収穫(タカラガイ科): コモンダカラ×2、ヨツメダカラ、ヒロクチダカラ、メノウチドリダカラ×4、コゲチドリダカラ、カミスジダカラ
メノウチドリダカラ、最小更新。ついでにちっちゃいものクラブも1位。15.1mm
ヨツメダカラ、最大更新。ついでにでっかいものクラブも1位。25.3mm
メノウチドリダカラFD。美しいですね〜。カミスジダカラのFDも館山の亜成貝FDを潰して泣いて以来ですね。
A&W浜の収穫(タケノコガイ科): シロフタケ、ムシロタケ×2、シロイボニクタケ
シロイボニクタケはそれなりにレア物のようです。ムシロタケの色の濃い方は気がつかずに残肉ありを持ち帰っていて、帰宅後に出どころのわからない腐敗臭として検知。これだからタケノコガイ科は・・・。
A&W浜の収穫(イモガイ科): クロザメモドキ、ナガアジロイモ、ニシキミナシ、アカシマミナシ、メノウイモモドキ、ナガシマイモ、不明、ムラサキアンボイナ、アンボイナ
この模様と細身なシルエットでハナイモじゃなくキンランイモ!なんて現地では思ってましたが、これだけじゃタガヤサンミナシあたりと区別つきません・・・いやそうでもないか、殻底でここまで濃い模様ならタガヤサンミナシかな。
A&W浜の収穫(マクラガイ科): ジュドウマクラ?×2、サツマビナ、不明マクラガイ科×2
下のやたら白っぽいのはジュドウマクラでいいんでしょうかね。
A&W浜の収穫(ソデボラ科大型): ウラスジマイノソデ、その幼貝×2、マイノソデ、フシデサソリ幼貝、ネジマガキ、その幼貝
A&W浜の収穫(ソデボラ科小型): ミツユビガイ×3、トンボガイ、ムカシタモト×2
ミツユビガイはいつになったら指の残った個体を拾えるのやら。数は落ちてるみたいなのでが頑張らないとですね。ムカシタモトのゼブラも幼貝ながら今までで最高の個体です。成貝の方は殻口の彩色がなくて細身でもないから素直にニヨリではない・・・かな。
A&W浜の収穫(フデガイ科、ツクシガイ科): ムシロフデ、キバフデ、ホソイトマキフデ、コガラシフデ、サフランオトメフデ
イトマキフデ(左)とホソイトマキフデ(右)の比較。ホソイトマキフデはイトマキフデと比較して全体に細身のシルエットであること、茶筋の間隔がより開くこと、また茶筋自体も細いことが特徴と言えそうです。
A&W浜の収穫(フジツガイ科): ホソジュセイラ、レイシボラ×2、シマアラレボラ×2
シマアラレボラは前に拾ったものも白黒のコントラストが高くかなり良いと思ってましたが、今回の左の個体はそれを上回り、さらに黄色い彩色も残っていて非常に良きです。穴も開いてません。
あとレイシボラ周辺の人たちもちょっとわかってきたように思います。レイシボラはハチボラと比べて黒い筋が入らず全体に均一な色合いな気がします。ただしその色合いはものすごく変化に富む、と。ホソジュセイラも上下に潰れた感じがせず、現地でヒメジュセイラではないと自信を持つことができました。
A&W浜の収穫(その他): マンジュウガイ、ヒメショクコウラ、カスリクダマキ、ヒレツノクダマキ、キイロカニモリ、ジュズカケカニモリ、カタベガイダマシ×2
よく見たらヒメショクコウラも地味に最高の状態か?カタベガイダマシは殻口が色落ちしている以外は相当好みな感じなんですが・・・。
ふーー、もう十分満足な成果が得られてます。さすがA&W浜。でも他の浜も見に行きます。
次はJポイント・・・最近調子悪いですが。
Jポイントの収穫: ハチジョウダカラ、シロアンボイナ、ヒメホシダカラ、リュウキュウダカラ、マルフデ、ウズラガイ
すごすごと近未来的ビーチへ。ここも去年の台風後に比べれば漂着物が少ないかな?
館山でベニイモを見慣れているせいでイマイチレア感がないですが、そんなに多くはないようです。
マクラガイ科だと思って検索して全然見つからないお決まりの流れをやらかしました。皆が通る道ですw
細かいシラタマラインなんかももっと見たかったですが、この後もあるので大物だけ見て切り上げ。まだ海水浴シーズン真っ只中で清掃も入ってたっぽいですが、まあそれでも安定した収穫が得られました。
近未来的ビーチの収穫: ヒラマキカタベ、ムラサキジュドウマクラ?、イチョウガイ、ゾウゲタケ、ヒロクチイモ、ツヤイモ、スソヨツメダカラ、マクラフデ、ヒメイモフデ
ゾウゲタケは2個目か。イチョウガイはやっとヒレの先端まで残ったものを拾えましたが・・・見えない位置には大きな穴がorz
良品ヒロクチイモってこんなレンガみたいな繊細な模様なんですね〜。ますます好きになっちゃいました。
ヒメイモフデ・・・最近細身のチリメンイモフデと???ってなりかけてましたが、シルエットがあまりあてにならず、やはり縦の溝が弱くぱっと見で布目状にならないですね。今まででも最高の光沢です。
マクラフデも、写真だと色味がわかりにくいですが黄色と紫色のコントラストが美しいです。殻頂が残っていれば紅彩されるそうで、いいアクセントですね。
さて最後はハナマル岬なのですが・・・本当は干潮となる午前10時くらいに行きたかったんですよね。ただA&W浜は朝イチで攻めたい。そうなると時間的にはまらなくなるわけで・・・仕方ないので潮が悪いと知りながら突撃しました。案の定かなり潮位が高く、場所によっては膝上くらい。水着を忘れたので濡れるわけにはいかず、途中で心が折れてしまいました。まあまともな貝溜まり自体少なかったのですが。
海保が公開している潮位データと現地の実際の水位を記録しておくと、どれくらいの潮位までならいけるかの判断材料にできそうですね。
その後は余裕をもって撤収し、温泉に入って瀬長島のテラスで貝を洗ってパシャリ。FDのタカラガイは、なんか夕暮れ時の屋外で撮るといい感じに写りますね〜。きちんとした機材を揃えればまた違った写真が撮れそうですけどね。
本当はご飯も食べていきたかったんですが、一番入りたかったお店がオーダーストップしてたので空港で済ませることにしたのでした。
いやー楽しかった。何度でも沖縄行きたい・・・ところなんですが、まあずっと考えなしに行き続けてたら当然お金が枯渇するわけでして。でも個人的に旅行中はあまり予算でキリキリしたくないので、じゃあ逆に考えず遊び倒したらどのくらい飛ぶのかというデータが欲しかったんです。これまで様々なパターンの訪沖(GW/年末の本島/離島で数日、台風後の日帰り本島)をしてきて大体の出費の目安がつかめてきましたが、やはりGWや年末、お盆は日帰りでも相当高い。この8月末みたいに休みを取って長期滞在するのが一番コスパが良いようです(夏なら泳ぎもできますしね、ただ今回に関してはGoTo補正もありますが)。冬場は確かに打ち上げのクオリティが上がるし涼しくて良いんですが、台風直後の1回でその何倍も回収できてしまうという事実にはかなわない・・・。収入や他のアクティビティとも勘案すると、8月末の長期滞在1回と台風直後の弾丸を1回が限界な気がしてきました。ずっと無理なく続けたいからこそ、経験は糧にしていきたいものですね。
最後世知辛い感じになってしまいましたが、沖縄本島の成果報告でした〜