2020年の初拾い@渡嘉敷島

新年一発目の渡嘉敷島での採集記録です。

 

 

今回はダイビングのライセンス取得が本命だったので、貝拾いは空き時間にちょこちょこといった感じです。それでも結構無理飲んでもらって時間作ったな・・・まあちゃんと講習こなしたしいいか。

2020.1.1
Sポイント
講習スケジュールが読めなかったので車を借りられず、最初は借りた自転車で行けるとこにある浜です。季節風の影響をあまり受けなさそうなポイントですが、さてどうだろうか。2020年の初拾いは小手調べとばかりにタカラガイマラソンです。

タカラガイ:ハチジョウダカラ破片、ジャノメダカラ、タルダカラ破片、ヒメホシダカラ×2、アミメダカラ×4、ヤクシマダカラ、ホシキヌタ、コモンダカラ、ハナマルユキ、クチムラサキダカラ×3、シボリダカラ、ヤナギシボリダカラ×2、スソヨツメダカラ×2、ハナビラダカラ×5、キイロダカラ×5、リュウキュウダカラ×2、ナツメモドキ×2、エダカラ×2、アヤメダカラ×2、カモンダカラ×2、イボダカラ×3、サメダカラ×4、チリメンダカラ×5、チドリダカラ×3、コゲチドリダカラ×4、メノウチドリダカラ、クロダカラ、カミスジダカラ、サバダカラ×4、ツマムラサキメダカラ
ハチジョウダカラ、最大更新。85.3mm
チリメンダカラ、最小更新。15.5mm
エダカラ、最小更新。19.7mm
キイロダカラ、最小更新。13.2mm

タカラガイ以外:キツネフデ?、ニシキノキバフデ幼貝、メノウイモモドキ、サヤガタイモ、シラタマガイ類
まあ一通り拾えるといったところ。時間がなくて大き目のものしか探せてないと思います。ゴマフやジュズダマももしかしたらあるかも。ただそういうのを狙える細かい貝ラインは見かけなかったように思います。タカラガイ以外ではニシキノキバフデの幼貝はちょっと嬉しかったです。

2020.1.2
N浜
ダイビングの講習がとんとん拍子に進んだので午前中に自由時間をもらえました。ここぞとばかりに車を確保し、いつものポイントへ。まずはN浜です。相変わらず安定した浜で、大物から小型まで種類が出てくれました。

タカラガイ(中型):アミメダカラ×7、コモンダカラ×2、ヒメホシダカラ、ハナマルユキ、エダカラ、スソヨツメダカラ×2、カモンダカラ、クチムラサキダカラ、リュウキュウダカラ×3

タカラガイ(小型):アヤメダカラ、ハナビラダカラ、ウキダカラ×2、イボダカラ×2、ヤナギシボリダカラ(成貝×1、幼貝×1)、ナツメモドキ、クロダカラ×3、マメシボリダカラ×4、チリメンダカラ×2、カノコダカラ、サバダカラ×5、ホンサバダカラ×3、コゲチドリダカラ×4、カミスジダカラ×2、ハナマルユキ幼貝?
カノコダカラ、最小更新。14.6mm
ホンサバダカラ、最大更新。15.4mm

タカラガイ(微小):ツマムラサキメダカラ×4、ツマベニメダカラ、ヒナメダカラ×2、ゴマフダカラ×3、ジュズダマダカラ×2
ジュズダマダカラ、最大更新。10.5mm
同、最小更新。8.6mm
かなり色褪せてはいますが、ジュズダマダカラが2個も拾えたのが嬉しい限り。現地では1個はゴマフと思ってました。ここは微小貝をきちんと掃貝すれば確実にジュズダマダカラを狙えますねぇ。

タカラガイ以外(大型):イボカバイモ、シロアンボイナ、ヤキイモ?、ナガアジロイモ
また殻皮落とすのだるいやつ拾っちゃったよ・・・めんどくさ。

タカラガイ以外(小型):フルヤガイ、ネズミガイ、リスガイ、マルシロネズミ、
シロシノマキ?、アクキガイ科、フトスジムカシタモト幼貝

タカラガイ以外(微小):ムギツブダカラ、不明、ムラサキサンショウスガイ×3、バラフシラタマ、シラタマガイ類×168

去年に引き続いてムギツブダカラをゲット。右のが去年のやつですが、今年のは状態がもっと良いです。

HJIS
お次はHJISへ。なんだかんだ毎度見慣れない貝を拾えるので期待大です。今回は無理にでも波打ち際を駆け抜けて奥まで行きました。

タカラガイ(大型):ホシダカラ破片、タルダカラ×2、ジャノメダカラ、アミメダカラ×3

タカラガイ(中〜小型):ハナマルユキ、ヒロクチダカラ、ツマグロヤナギシボリダカラ、イボダカラ×2、スソヨツメダカラ、チドリダカラ、コゲチドリダカラ

タカラガイ以外(中型):ウラスジマイノソデ、マイノソデ、シマイボボラ、ベニウミフデ×2、トウガタカニモリ、ゾウゲタケ

タカラガイ以外(小型):キイロイガレイシ、シロマダライモ、ハナイモ×2、キツネフデ、フチヌイフデ、キイロフデ
タカラガイはまあぼちぼちといった感じでいつもタルダカラの質が良い寄りだよなーくらいですが、他が結構いい感じです。ベニウミフデはもっとオンボロしか持ってなかったのにいきなり2個ですし、ゾウゲタケやハナイモ、キツネフデもボロながら初物です。

2020.1.3
T浜
車はこの日の朝には返さなければならないので、最後にT浜へ。未明に起きて突撃です。去年と同じように微小貝とチドリ系を拾いつつフイリを狙う魂胆でしたが・・・貝ラインが無いというまさかの事態。これではどうしようもないので、足早に浜全体を掃貝することに。全体を見ておいてよかった。









ショクコウラ完品!!!!!

上の写真は濡らして撮影していて、乾くとこのように結構白くなってしまうのが残念ではありますが、滅多に拾えないショクコウラ科の一つ!!!!!
ちなみに国内に産するショクコウラ科は他にヒメショクコウラ、ベニオビショクコウラ、カジヤマショクコウラ。ヒメショクコウラはぽつぽつ拾えますが、残り3種はレアですよ。
ヒメショクコウラではなく、殻口周辺の滑層の特徴からカジヤマショクコウラはないとして、縦肋上の濃色の細い色帯があまり鮮明にならないことからショクコウラと判定しました。ベニオビショクコウラは肋間の波状模様がもっと乱れますね。
→2020.1.20追記 近海産図鑑見てきました。まず、国内に産するショクコウラ属はヒメショクコウラ、コトショクコウラ、ショクコウラ、ベニオビショクコウラ、カジヤマショクコウラ。形状から明らかにヒメショクコウラは除外。軸唇滑層は腹面を部分的にしか被覆しないのでコトショクコウラ、ショクコウラも除外。ベニオビショクコウラは縦勒上の黒糸状彩がより鮮明となるため除外。したがって、kudamakiさんからのご指摘、またコメント欄でも教えていただいた通りカジヤマショクコウラでした。

しっかし、軟体由来の汚れが内部と螺塔表面に残っていてやや臭うので処理に難儀・・・タカラガイやマクラガイと同様に表面に光沢をもつタイプなので下手にハイター浸漬したら劣化させてしまいそうで・・・短時間浸漬しては歯ブラシでこそげ落としたり水流で流してみたりしてます。超音波洗浄槽を使ったら表面を薄く覆ってる白い石灰?共々落とせないかな・・・単に劣化の結果だとしたら無理ですが。
濡れを維持できれば模様が見えるので、最終手段としてはコーティングですが、できればやりたくないものですね。

他にはクロミオキニシ?の破片とシラタマガイ類が42個、ムラサキサンショウスガイ、アラゴマフダマ幼貝。ショクコウラがなければ坊主同然か。

そんな感じで渡嘉敷島の貝拾いでした。
あ、ダイビングは無事ライセンスのラインに到達して普通に潜れるようになりましたが、写真を持っていくのを忘れてカードは発行できず。GWにたぶん行くので、その時のお楽しみということで。
ダイビング中の写真は別記事にまとめますが、潜水中に拾った貝を載せておきますね。

生きたものは当然採らず、死殻のみ。大きなチトセボラの完品です。右のは比較用に打ち上げで拾ったもの。さすがに海中で拾ったものは段違いのクオリティです。
解説は基本魚メインで貝方面はほぼ無いので、解説に適宜注目しつつもやっぱり貝に夢中なのでした。砂地で這い跡を漁るの楽しいですよ。
今後はスレートを購入して自前で貝の解説できるようにするとログがより充実しますね。