シフト明け翌日に有給を取って館山に突撃。Asaさんに声掛けて合同採集です。
体内時計戻すために昼間は起きて、22時くらいから仮眠。あまりよく眠れなくて、翌朝と帰りに相当きましたが・・・。
まずはTN浜へ。ホシキヌタのFDがポロポロ拾えるとの触れ込み・・・でも外れ。やっぱ多少なりとも荒れた後の方が良さげです。
チャイロキヌタが大きめだったのでお持ち帰り。サイズ更新はならず。
続いて本日のメインディッシュ。NMTです。先端の方から見ていきます。相変わらず貝は少なめですが、今日は時間をかけて丁寧にやるつもりだったのでなんのその。その甲斐あってタカラガイ以外にも珍しいものを拾えました。
初っ端からタカラガイ以外の紹介となるのもひとえにセンターの子がいるからですね。ぼんやり欲しいとは思っていましたが、なんか見つけちゃいました。想像よりもずっと小さいです。米粒くらい。他にもコンシボリという種類もあるようで、集めるのが楽しそうな仲間です。気長に拾っていきましょう。
ええと、ベニシボリ以外はFP下だったか?
ミミズガイがミミズガイらしくなく巻貝っぽく巻いてたのでお持ち帰り。
そのままFP下へ。行きがけにハナビラダカラを拾っていきます。普通種ですが、館山だと少ない(初めてかも?)。しかしこの辺りで朝の眠気がピークを迎えて立つのもままならず、浜に座り込んで掘ろうものならそのまま寝落ちしそうでした。
それでも岩場に来た辺りで回復。ようやくツマムラサキやクロシオ辺りの小型種も見えるようになってきました。しっかし、肝心のサバ系、特に宿題のサバとニセサバは拾えず。Asaさんはしっかりニセサバを確保してたので、あることはある。目が慣れてないことはないはずなんだけど・・・と思いながら岩の縁の貝溜まりをほじくってたら。
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今までなぜ拾えなかった・・・と、よく考えたら、腹面だけだとチャイロキヌタに見えるんですわこれ。本当に満遍なく掃貝しないと、館山では誤認しますね。沖縄にはチャイロキヌタ無いからな。なるほど。サバダカラは館山初採集です。
そうこうしているうちにポイントの端に到達。サバダカラ1個拾えて満足してもいいのですが、
こんだけ時間かけて(この時点で4時間くらい?)これと普通種だけだとちょっと物足りないか?自分一人だったらもう一周じっくり掃貝するところですが、Asaさんもいるし、気分転換だってしたい。というわけで、最後に最新の打ち上げを確認しました。その結果!
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興奮して写真を撮るその様子は端から見たら完全にヤバい人でした。沖縄含め初採集です。こいつだけ全然拾えなかった。
結局館山での採集の順はホンサバ→サバ→ニセサバ。順番おかしいでしょ。まあホンサバはあれ以来見てないから運が良かっただけか。やはり必ず最新の打ち上げをチェックすべきですね。
チャイロキヌタは最小を更新。10.7mm。
キイロダカラは最小を更新。16.6mm。アヤメダカラはこれでもかってくらい老成して背面の白っぽい滑層が広範囲に乗っています。しかもヒビ割れ様の模様まで。これまでで一番の老成個体かも。カバホシダカラも模様が残っていてまずまず。サバ2種とツマベニメダカラが嬉しいです。
勢いに乗ってジュズダマダカラも見つかって欲しい・・・ところですが、そううまくはいきませんねw アジロをジュズダマと勘違いしてぬか喜びしてしまいました・・・。
さて、上の収穫にツマベニメダカラと書いてありますが、浜で同定したわけではありません。全然分からなかったので、過去のツマムラサキメダカラもひっくるめてメラーノでAsaさんと同定祭りを開催しました。
議論の結果、下記の特徴に落ち着いたと思います。
・ツマベニメダカラはツマムラサキメダカラよりも概して小型である
・背面中央に太めのバンドが確認できる個体はツマムラサキメダカラである
・ツマムラサキメダカラ、ツマベニメダカラの磨耗した個体はそれぞれ紫、黄白色となる
・ツマベニメダカラの磨耗した個体は、背面にカノコダカラの磨耗した個体に見られるような褐色紋が出る
・殻口の歯が細かいが上記特徴から明らかにツマムラサキメダカラと考えられる個体がある(一般にツマベニメダカラの歯はツマムラサキメダカラと比べて細かいとされている)
これらを検討して、手持ちの個体は全てツマムラサキメダカラ、この日に拾ったうちの1個がツマベニメダカラとの判定となりました。特に4番目の特徴はあまり記載されていなかった磨耗殻についての情報です。貝旅さんとこには書いてありますね。
この後B田を覗くも不発。きいこさんがS見にいらっしゃるということでお邪魔しました。こちらはタカラガイは少ないですが、他の貝も面白そうな雰囲気です。きいこさんはこの後ここでアオイガイを拾ったらしい。ちょっと羨ましいです。
きいこさんがEN浦のポイントを教えてくださったので、様子見に行きました。凪いでいるのでそこまでいいものはありませんでしたが、それにしてはレパートリー豊富。荒れたら是非来てみたくなるといった風情です。そしてここで見つけたのがこちら。
肌色っぽい。エダカラやカバフダカラの幼貝ならもっと顕著に青や紫を帯びる気がします。 ここで挙げたエダカラやカバフダカラの幼貝の螺塔は凹んで肩よりも低くなるのに対し、ヒメホシダカラでは螺塔と肩が同等の高さになり滑らかに接続されるのが特徴です。総合的に見てエダカラもしくはアリソンエダカラの幼貝と見て間違いないでしょう。
(クチグロキヌタはいらなかったのでAsaさんにぶん投げ)
最後に階段下とMRを確認しておきましょう。タイドプールは不発でしたが、綺麗目のナシジダカラに模様の残ったアジロダカラ、珍しそうなイモガイ。悪くありません。
イモガイは既にボロボロで穴だらけの付着物まみれ。これだと同定のしようがない気もしますが、付着物を剥がせればそこは綺麗なままでは。ピンポイントで酢を塗り込んで溶かしてみようか?どうせなら塩酸使いたいけど、入手や後始末が・・・。
MRでは暗くなるまでほじくった甲斐あり、サバダカラをもう1個追加。クロハラダカラ破片は広い方の浜です。
初物をいくつも拾えて充実した採集となりました。Asaさん、毎度お付き合いくださりありがとうございます。
以上。次は久しぶりの三浦半島です〜