今更ですが、年末の拾い納めの記事をば。
本当は時系列で書いていきたいのです。ただ最近館山に行きすぎてネタが溜まりすぎており、ものぐさにはしんどいほどなので、館山の採集記録は総集編的な記事を書こうと思います。
さて、拾い納めの話に戻ります。
貝殻拾いの旅で紹介されててめっちゃ気になっていた伊平屋島に行く機会をうかがっていましたが、この年末に決行しました。
伊平屋島は本島の運天港から1時間半ほど。本島よりも北に位置する上に本島経由でしか行けないので、純粋に南国を求める観光客からすれば行きにくい立地です。我々ビーチコーマーにとっては良い立地・・・ただ立地の悪さはこちらとしてもスケジュール組む際の大きな障害でもあり、行き帰りの移動で2日弱潰れるのはなかなか痛いです。その分、良い貝を拾わせてもらいましょう。
12/29
仕事納めの餅つきでクッソ筋肉痛なのと、出発前夜に歯医者に行って治療したとこがものすごく痛んで、前乗りで都内に出てくる最中はもう地獄。しかもあてにしてたネカフェが閉店してて、2軒目に行ったカラオケも満室。半ば朦朧としながら3軒目のカラオケにしけこみ、入室するなりバタンキュー。起きた時に歯の痛みが消えてた時はすんごい解放された気分でした。
那覇空港に到着。今回はレンタカーではなくバス利用です。なんせフェリーの時間に間に合わせなきゃなのと、伊平屋にいる間借りっぱなしはさすがにもったいないので。乗車中は延々とポケGOで時間を潰します。
その後はタクシー捕まえてA&W浜へ。1時間半くらいしかいられませんが、掃貝開始です。表面を中心に見ていく・・・時間がそれでも足りません。あっという間に浜の端に到達し、普段は行かない護岸もチェック。
相変わらずタカラガイ以外はよく分かってませんがまあご愛嬌。イボソデは綺麗な個体は少ないようですが、この遠征中かなりたくさん拾いました。季節とかでしょうかね?
ヒロクチダカラの大きい方は35.1mm、メノウチドリダカラは21.3mmで最大更新。ヒロクチダカラはでっかいものクラブの2位にランクインです。
再びタクシーに乗り、運天港へ。想定より若干時間が押していたのでひやりとしましたが間に合いました。
買ったおにぎりを食べながらの船旅。2年前に八重山を巡った時みたいに時化る事もなく伊平屋島に到着です。
レンタカーを確保し、米岬海岸へ。日暮れも早く長居できなかったので南側のみの掃貝でしたが、まあ偵察程度ということで。
宿泊は松金ホテルさん。受付はお子さん!?でした。年末で帰省されてるのかな?まだ小学生?なのにしっかりしてる(ちゃんと親御さんもいらっしゃったけどね)。
さて、一番心配だったのが食糧事情。ほとんどのお店が年末はお休みという情報を得ていましたが、すぐ近くの小さいスーパーはやっているようでした。サータアンダギーとバナナを購入し、そればっか食ってしのぐ恒例のスタイルを確立し、ビール1缶飲んで就寝です。
12/30
伊平屋島に来た最大の目的・・・それは伊平屋島、ではなくすぐ隣の無人島・具志川島でのビーチコーミングです。詳しくは貝殻拾いの旅で見てくださいね。まあ伊平屋島くんだりの無人島で貝拾ってる記事ってこれしかなさそうですが。
事前に話をつけてあったダイビングサービスのノースアイランドさんに渡して頂きました。この日は本当にお世話になりました。あ、本来島渡しはメニューにないので、事前に調整してくださいね。あとやはり無人島。何があっても助けが来ないに等しいので、もし行きたい方は無茶だけはしないように(人様のこと言えないくらい軽装備でしたが)。
・・・と少ない読者様に伝えておきます笑
遠く伊是名島をバックに、小さく具志川島が見えます。半袖で寒くないかと心配されましたが、いかんせん関東が寒すぎてこの程度ならむしろ暑いくらいに感じてしまいます。冬は天気が悪いことが多く、また島の間は潮流が早く荒れやすいので、今回のように穏やかなことはあまりないようで・・・運は良かったです。
有人島だった頃の名残である桟橋の残骸から上陸。ノースアイランドさんにお礼をし、一目散に浜を目指します。
午前中のみの滞在なので、自然と大物狙いの駆け足掃貝になります。トウカムリとかマンボウガイみたいな大物があればと思ってましたが今回は見当たらず。こればかりは仕方ない。しかしそこまでいかずとも、大物はゴロゴロしていました。
さっきのよりも模様が残っていてgoodです。しかしこんなのそうそう落ちてないですよね・・・スケールが違いすぎます。
小さい方のホシキヌタはFDで、最後時間がなくて焦ってるときに拾いました。タイドプールも見てみたんですが、今回はそこまで奮わず・・・ハナビラダカラのFD1個のみでした。丸1日あったらもっともっと見てまわれたかなー。具志川島、また行きたいです。
午後はシュノーケリング。ノースアイランドさんにお願いして、普通行くような魚とサンゴがたくさんのとこじゃなく貝がいそうなところに行ってもらいました。初ボトムコーミング!
・・・まあ初めてでそううまくいくわけもなく、めぼしい収穫は無しですが、海中はとても綺麗で満足でした。にしてもウェット着るとあったかいですね。冬の海でもへっちゃら。浮力もあるからそうそう沈まないですし。病みつきになりそうです。
夕方、米岬に寄り道。昨日は見ていない北側の海岸を掃貝。
ハナビラダカラはでっかいものクラブ更新ですね(2位ですが)。
コゲチドリダカラ、最大更新。17.8mm
2019.1.6 追記 メノウチドリダカラ→コゲチドリダカラ
12/31
伊平屋島滞在最終日。朝一で伊平屋島を探索します。狙いは主に島の北側の海岸。
最北端の崖の上から。なんだかどこぞのPCのデスクトップに設定されてそうです。
周辺の海岸は・・・思ったより貝が少ない。気を取り直して海岸沿いを西に流していると、ザクザクではないにしろ拾えました。
チリメンダカラは17.3mm、最小タイ。
タカラガイ以外では、クモガイとイボソデはかなり新鮮なものが拾えました。ヒメショクコウラ?も嬉しいです。この仲間は初めて。
そしてこのアヤメダカラ・・・このような個体は見たことがありません。背面の斑紋は一切ないのでおそらく亜成貝。模様が乗る前はこんな感じなんですねぇ。アヤメダカラのこの色はとても褪せやすいとか。殻全体が褪色していってしまう様を想像するとなんとも言えない気持ちになりますが、この刹那の美人さんは大事にしたいと思います。
さて、伊平屋島滞在も残り2時間を切ったあたりでハズレの浜が多くなり、焦りが出始めましたが、最後に赴いた野甫島でかなり良いものに出会えました。
残念ながら背中は無く穴だらけのボロボロですが、今までで一番形の残った個体を拾うことができました!野甫島の探索にももっと時間を割けばよかった〜。やっぱ離島はすごいです。
ここでタイムアップ。レンタカーを返却して昼食。港の近くの屋台?で沖縄そばともずく天を食べました。もずく天めっちゃでかかったです。写真ないですが。また食べたいな。
短い滞在でしたがとても楽しかったです。また夏にシュノーケリングしに来たいです。もちろん具志川島と野甫島の探索も忘れずに。
・・・まーるでこれで終わったみたいな書きぶりですが、まだちょっとだけ続きます笑
本島に降り立つなりタクシーを捕まえレンタカー屋へ。そしてA&W浜、へすぐに行くことは叶いませんでした。なんと具志川島にスコップを忘れてしまったのです。ああ・・・お気に入りの相棒が海岸を汚すゴミの仲間入りorz
そんなわけで急遽100均に寄ってスコップを調達。今度のは全体が金属で、しかもベージュ色ということで浜では保護色になってしまいそう。あとサビやすそう。気をつけねば。
気を取り直してA&W浜に向かいます。海岸を掃貝・・・してたら雨に降られちゃいました。
なので収穫は少なめ。
アリソンエダカラはとても大きいです。初のでっかいものクラブNo.1。
2018.8.22 追記
アリソンエダカラとしていた個体はエダカラでした。成貝で腹面の色帯が完全に隠れるものをアリソンエダカラ、微かにでも色帯が見えるものをエダカラと判定。タカラガイ・ブックに記載されている特徴と個体差を検討して以上の結論を得ました。
A&W浜が渋い結果になってしまったので、最後にJポイントに行くことにしました。雨も止んでくれました。が、こちらもなんとも言えない渋い結果。
渋い結果とは書いたものの。でけえなマメシボリ。でっかいものクラブ堂々の1位じゃないですか笑
ここで日が落ちてしまい、貝拾いは終了。今年の拾い納めと相成りました。なお翌朝初拾いを企んでハナマル岬に行きましたが潮位が高くてあっけなく撃沈。