2017.3.12 ハナマル岬で念願のヒメホシダカラ

知り合いの沖縄での貝拾い結果を聞くにつけ、我慢ができなくなり行ってきました。

 


 

1日目は南部と名護湾。2日目は北部メインです。空港でサータアンダギーを買って、食べながら南下。この2日、粗食でしたねー。めんどくさいから。
それにしても、予報が外れて晴れて良かった。暑くもなく、寒くもなく。とても気持ちのいいビーチコーミング日和です。

ハナマル岬に到着。とりあえず目の前の薄い貝溜まりをほじくります。


ハナマル岬の収穫

クロダカラ、サメダカラ、ハナビラダカラはFDを確保。良い感じ。サバダカラは黒々としています。

ハナマル岬の収穫: クロダカラ、ハナマルユキ、カモンダカラ、アヤメダカラ、サメダカラ、ツマムラサキメダカラ、カミスジダカラ、ナツメモドキ、ヤナギシボリダカラ、クチムラサキダカラ、マメシボリダカラ、チドリダカラ、コゲチドリダカラ、サバダカラ、ホンサバダカラ、その他ベニアラレボラ、シロミオキニシ、ムカシタモト、ニシキノキバフデ


そして。


ヒメホシダカラ幼貝

ヒメホシダカラ幼貝(FD)!!!幼貝だけど嬉しい。めっちゃ嬉しい!!!

 

でも貝溜まり少ないな。そしてネットに上がってる写真とは場所が若干違う。じゃあ、周辺の崖下の掘削でも。しっかし、貝溜まりを掘るも成果はイマイチ。タカラガイにしか目が行かないからだろうか。

ちょっと飽きてきたところで、せっかく大潮の干潮に合わせたのだからと沖の方へ。今回はひと味違います。濡れても汚れてもいいスニーカー履いてますもんね。一気に波打ち際へ。これ、リーフエッジとはまた違うんですよね?多分。定義がよくわかってません。(と思ってましたが、しんけんパパさんの同じ日同じ場所のブログを見て、行ったところはリーフエッジみたいです。なるほど。歩いて行けるリーフエッジがあるから素晴らしい産地になるのかぁ。)

途中の潮溜まりを覗いてまわりますが、岸辺の打ち上げと比べると何も無い。ハナビラダカラくらいいないかなーと思ってたら、


キイロダカラ

キイロダカラ!

なんだかんだでキイロダカラらしい個体は持ってなかったので、これは嬉しいです。外套膜出てますね。


キイロダカラ

そこかしこに。あまり沢山採取しても後が大変なので、2匹だけお持ち帰り。

続いて写真は無いですがハナビラダカラも。キイロダカラと同じようなとこに。こいつらは波打ち際より岸辺寄りにいますね。


ハナマルユキ

沖の方に来るとハナマルユキがたっくさん。

 

そこそこ大きなタイドプールも幾つかあります。魚もいてサンゴも生えててちょっと泳ぎたくなりましたが、まあ準備もしてないし無理です。何かいそうではあるんですが。

さあ、ここまで大物はなし。ここのタカラガイがどういう場所にいるのかが分かったのは大きな収穫だなーと思いつつ、時間を見てそろそろ戻るかと歩きながら探してたところ。


ホシキヌタ

いよっしゃあああ!!!!ホシキヌタ!!!!!
今までFDには恵まれてなかったので、これには小躍り。

 



ホシキヌタ背面
背中は闇夜の星空が如し。生は綺麗ですね。

ホシキヌタ腹面
お腹の色が濃くて赤に近いです。

 

さらに。今日一番が出てしまいました。











ヒメホシダカラ
ヒメホシダカラ
ヒメホシダカラ!!!!!ここに来てよかった!!!!!
タイドプール採集楽しいいいいいいいい!!!!!

 


ハナマル岬の収穫

個人的にホシダカラよりも好きです。
大味じゃないというか。上品というか。作りが細かいのもgoodです。

 

大収穫でハナマル岬を後にし、サータアンダギー食べながら次のポイントへ。途中、何度もコンビニに寄ってちまちま買い物をして袋を調達。予想外に生がたくさん、そして何種類も手に入ったので、分別する袋が足らんのです。生きてる時は殻をつくる物質が外套膜から常に分泌されてるので、なるべく同じ種類ごと、理想を言えば一匹ずつ小分けにしたほうが良い。(結局めんどくさくなって次の日にレジで複数枚もらっちゃったんだし、最初からそうすればよかった。というか、ジップロックとか買ってくべきでしたね)


SDKの浜の入り口

アダンのトンネルを抜けるこの写真。撮りたかった1枚をついに。

目的地はSDKです。広い海岸にサンゴ礫がたくさん上がっています。ヒーヒー言いながら掘削開始。



SDKの収穫
SDKの収穫
SDKの収穫: クチムラサキダカラ×2、ヤナギシボリダカラ、ナツメモドキ?、ヒロクチダカラ×4、ヨツメダカラ?、スソヨツメダカラ×2、サバダカラ×2、コゲチドリダカラ?、その他(右の写真): サツマボラ、ヒメイモフデ

タルダカラはちょくちょく破片がありましたね。やっぱあるんだ。スソヨツメダカラも数はあります。特段珍しいわけではないけど、模様残りとなると・・・といった感じです。海が荒れた直後が楽しみになる海岸でした。

そして、本日最後はいつか行きたいと思いつつ行けていなかったA&W浜です。一応浜に車が入れるみたいですが、レンタカーにそんなことさせるわけにはいかず。中心街方面に約5分歩いたとこの釣りスポット?的なとこに駐車。そのすぐそばのテトラ帯にも既にサンゴ礫が上がっており、期待できます。日が傾いてきているとはいえまだ時間もあるので、ここもついでにチェック。あくまで前哨戦、お持ち帰り級はさすがに出ないかな、なんて思ってました。


スソヨツメダカラ

おおスソヨツメか。確認〜

 


スソヨツメダカラ

まさかの模様残り。やったーー!!!

いやあ、独特の模様ですねー。こんなの他にはありません。いつかFDを拾いたいところです。

さあA&W浜に着きました。ちょっと掘りまくるのは疲れて嫌だったので、その代わりに徹底的に表面を掃貝する作戦です。成果はこちら。翌朝の結果と合わせて。貝の種類はさすがに豊富です。


A&W浜の収穫(タカラガイ)

A&W浜の収穫(タカラガイ): コモンダカラ、アジロダカラ×2、ツマムラサキメダカラ×3、ナシジダカラ、ウキダカラ×2、サメダカラ、イボダカラ、アヤメダカラ、カミスジダカラ、スソヨツメダカラ、ヤナギシボリダカラ、ナツメモドキ、ヒロクチダカラ×5、マメシボリダカラ×2、ヨツメダカラ×2、サバダカラ×11、ホンサバダカラ×2、チドリダカラ、コゲチドリダカラ、メノウチドリダカラ、リュウキュウダカラ?、タルダカラ

ヒロクチ、ヨツメ、マメシボリ、ナツメモドキ、リュウキュウ?の同定がなかなかに困難でしたね。不慣れなもので。


前端、後端共に斑点があるもの

前端、後端共に斑点があるものは比較的わかりやすいかな?

 



ヒロクチダカラ
明らかに細長くて口が広がっているものはヒロクチダカラ

ヨツメダカラ
あまり口が広がらず、歯の刻みがより細かくしっかりしてるものはヨツメダカラ

 


少なくとも後端に斑点が無く、前端の斑点が無いか目立たないもの

少なくとも後端に斑点が無く、前端の斑点が無いか目立たないものは

 



ナツメモドキ
歯の刻みが荒くやや口が広がるものはナツメモドキ

マメシボリダカラ
左記に当てはまらず、且つ背中に点列があるものはマメシボリダカラ

 


リュウキュウダカラ

上記全てに該当しないもの: リュウキュウダカラ

 

こんな感じでしょうか?
特にマメシボリダカラとリュウキュウダカラは難しいですね。点列が〜なんて書きましたが、リュウキュウダカラもちょっと若い個体だと点列あるみたいですし。でも完全に模様が無くなってほぼ白一色になっちゃうようなのって他にはカノコダカラくらいしか無いんですよね。まあ形全然違いますが。
 1. 擦れたマメシボリダカラの点列がどのくらいまで残り得るのか。
 2. リュウキュウダカラの点列はどの成長具合まで残るのか。また、擦れた時に下地として現れ得るのか。
2については、かなり遅くまで点列があるならあり得ますが、そうでなければ擦れても点列はそもそも現れないでしょうね。


A&W浜の収穫(タカラガイ以外)

A&W浜の収穫(タカラガイ以外): 不明×5、キンシバイ、イモフデ、アラゴマフダマ、イタチイモ サラサミナシ、コモンイモ、ヒラマキイモ、ムカシタモト、ガンゼキボラ×2、クモガイ(幼貝)、トゲレイシダマシ、不明×2、クチムラサキオキニシ、マメウサギ

タカラガイ以外については希少性とか全然わかりませんが、とりあえず目を惹くのはどーーーんと置いてある右の立派なクモガイ。A&W浜に漁労屑?としてマガキガイやシラナミガイ?やらと一緒に捨ててありました。今でこそ綺麗ですが、海藻と石灰が大量に付着してる上中身たっぷりだったので、匂いも相当キツかったです。何食わぬ顔でカバンに突っ込んで飛行機に乗りましたが。笑
これでも肉抜きはタケノコガイに比べたら絶対楽(1年かかるらしい・・・)ですし、クリーニングもガンゼキボラみたいな凹凸の激しい子からしたらとってもやりやすかったのでした。

翌日の北部遠征に続く〜

2018.2.17修正
イタチイモ→サラサミナシ

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